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2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

住み込みバイトというものをご存じだろうか。
その名の通り、住み込みで働くアルバイトを住み込みバイトという。したがって、そこで働く間は当然自宅ではない場所で寝泊まりしながら働くのである。
筆者が約2か月間、

コンビニ当然無し、wi-fiほぼ無し、電波ほぼ無し、7畳半の4人部屋、共用ボロテレビ一台、食料はヘリで、朝5時から仕事、

という環境である、北アルプスの山小屋(標高2500m)で住み込みアルバイトをしてみてわかったことをまとめてみようと思う。


 結論から言うと

2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

得たもの

  • そこそこのお給料
  • 素晴らしすぎる食生活と生活習慣
  • 家族のような仲間
  • 大学では決して学べないこと
  • 下界で働く現代人の闇は深いという気づき

失ったもの

  • 夏休みの課題による4単位
  • 勉強へのモチベーション
  • 髪のキューティクル
  • 夏の…青春。(意味深)

 

夏休みの予定がなさ過ぎて、山にこもることを決意

2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

筆者は大学に入学して初めての夏休み、約2か月間自由に過ごせるという「人生の夏休みの中の夏休み」的な時間をどう使っていいのかわからずに、山にこもることを決めてしまった。

というのも、高校までは夏休みといえども部活や学校の補習に忙しい。ところが大学生なった途端に一気にそういったものから解放されて、、、暇なのだ。

そもそも山小屋って?

山小屋というのは、主に登山者が寝泊まりしたり食事をしたりする場所
まるでホテル・レストランのようなきちんとしたところもあれば、雑魚寝、暖房無し、風呂無し、食事も質素というザ・山小屋というところもある。

当然標高が高いところにある山小屋は後者で、筆者が働いていた山小屋もそんなところ。

山小屋での生活は下界とは何もかもが違う

筆者が働いていたのは標高2500mの山小屋。当然下界での生活とは何もかもが違う。

  • コンビニはおろか、買い物できる場所などない(お金使わない)
  • とはいえ物価は高い(缶ジュース350円、カップ麺500円)
  • テレビは食堂にボロっちいのが一台
  • wi-fiはどっか飛んでるらしいが使い物にならん(笑)
  • 幸いお風呂はあった
  • 部屋は7畳半従業員4人で雑魚寝
  • 食料などはヘリで運んでくる

ような場所。

毎日の生活は下のような感じ。

  • 04:58 起床&出勤
  • 05:00 登山者の朝食準備
  • 06:00 お風呂掃除
  • 08:00 従業員朝食
  • 09:00 宿泊者のお部屋掃除
  • 11:00 登山道整備、小屋整備etc
  • 12:30  喫茶番&昼食
  • 13:00~17:00 休憩(登りにいくor昼寝)
  • 17:00 夕食準備
  • 21:00 片づけ終了
  • 22:00 従業員お風呂
  • 23:00 ダラダラ(おしゃべり&星を見に行く)
  • 24:00 就寝

朝は5時から働き始めて、昼寝をかまし、0時くらいに寝る。最初はきついけど、慣れてくると、下界で毎日夜更かしして昼まで寝てた(大学行け)生活よりもむしろとても身体の調子がいい!!まあ朝はきついのだけど…。

 

本題①:山小屋アルバイトで「得たもの」

2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

そこそこのお給料

筆者が働いた山小屋は日給7300円。お休みの日を抜いて約40日くらい働いていたので、単純計算で、

7,300円×40日=292,000円

である。ここから諸々の税金が引かれたりするわけであるが。

良いのは何といってもお金が減らないこと。てか使う場所が無い。
買い物できる場所が無いし、食費も家賃も光熱費もいらない

とはいえ元山岳部だった筆者は、山小屋で売ってる登山用具をチマチマ買ったりしていたので(その他現地までの交通費などを抜いて)結局230,000円ほどの手取りだった気がする。

素晴らしすぎる食生活と生活習慣

山小屋でのご飯は従業員みんなで食べる。
大皿に盛られたお惣菜やご飯を皆でそれぞれ好きなだけとって食べる感じ。
食材は山の上までヘリで運んでもらっているので、お刺身なんかは当然たべられないけど、逆に言えばファストフードみたいなものもないし、健康的。下宿で毎日体に悪そうなもんばっか食ってる筆者からしたら天国

家族のような仲間

約2ヶ月しかいなかったが、毎日7畳半の部屋で4人で過ごし、食事もお風呂もご飯もずっと一緒にいると皆家族みたいに仲良くなれる!!本当に!!
(プライバシーが無いことや働き過ぎのストレスから若干ギクシャクする瞬間もあるけど、)それも改めて振り返ると楽しい思い出になるから不思議(笑)

大学では決して学べないこと

山小屋で一緒に働いていた従業員は当時10人くらいだったが、大学生は筆者を含めて2人だけ。他は仕事を辞めたOLさんや、高卒フリーターなど様々。
各人のキャラも面白くて
刺青の入った強面だけどめちゃ優しいお兄さん」や「大学を休学して働いてる上智大生」、「ミカン農園→スキー場→海の家→山小屋とリゾートバイトばっかしてるお姉さん」など面白い人がいっぱいいた。

世代も学歴も違う人と一緒に生活しながら働くと、いろんな話が聞けるしめっちゃ勉強になる。誤解を恐れずに言うと"大学生というコミュニティがいかに狭い世界で特殊か"というのを気づかせてくれた気がする。

下界で働く現代人の闇は深いという気づき

 山小屋で働くとスマホやパソコンからも解放され、人間本来の生活に近づいて、本当に些細なことが楽しくて、本当に小さなことが嬉しくなる
「綺麗な写真が撮れた!!(*^^)」
とか
「晴れた!!(*´▽`*)」
とか
「登山者が下界から551の肉まん持ってきてくれた!!(ToT)」
とか。

一緒に働く元OLのアラフォー姉さん達も「女子高生かっ」ってくらい毎日しょーもない話でキャッキャ♡してるのである。

それに比べて下界に降りた後、満員電車で職場に向かう、死んだようなオーラを身にまとい、疲れ切った表情のサラリーマンを見ると…。

 

本題②:山小屋アルバイトで「失ったもの」

2か月間、北アルプスの山小屋で住み込みバイトをしてみて得たものと失ったもの

4単位

山小屋とはいえネットには繋がるだろうと思っていたら、繋がるけどめちゃめちゃ弱くて使い物にならん!!結局大学の課題を二つ提出できず(°_°)

一応PCは持っていったのに意味がなかった。

勉強へのモチベーション

不思議なことに筆者は、下界に戻って後期の大学の授業が始まってから一気に勉強へのへのモチベーションが下がってしまった。

山小屋という現実離れした環境で働くことの楽しさを知った反面、下界の生活と大学での勉強はなんとも味気なかったのである。

その結果、20単位くらいが闇に葬られた

髪のキューティクル

山小屋にお風呂があっただけ恵まれてたのは確かだが、そこのシャンプーがひどい!まじで!
先輩に「このシャンプーを使い続けるとハゲる
と忠告してもらってはいたが、山にシャンプーなんか持ってきてないし、売ってもないから使うしかない。

実際どうなったか。

半分ハゲた

二週間くらいは大丈夫だったのだが、一か月くらい経ったあたりからまじでやばい。
それ以降、職場の先輩に頼み込んで貴重な自前シャンプーとリンスを貸りていた。感謝。

夏の…青春。(意味深)

夏休み中ずっと山にこもっていたわけだから当然「ディズニー♡」「海♡」「花火♡」みたいなザ・大学生的なイベントとは無縁なのである。

「でも山ガールがいるだろう」

という声が聞こえてきそうだが、

山ガールいねえ!!( 一一)

標高2500mには山ガールなど皆無である。(山ガールは高尾山とかにいるたぶん)
現実はおばさんばかり。それはそれで楽しいけれど(笑)

そんな状況なのでさすがに2か月もいると、同世代(の異性)が恋しくなるのである。山小屋で長く働く先輩曰く、山小屋で一定期間働く若者が皆陥るこの症状を「真の高山病」と呼ぶらしい。(聞いた時は妙に納得したが、今思うとしょーもない。)

 

まとめ

山小屋アルバイトで「得たもの」と「失ったもの」を紹介してきたが、まだまだ紹介しきれないことはいっぱいあって…
でも総じて言えることは

「とってもいい経験になった!!!」

またいつか働きたいなと思うほど楽しい経験だったので、興味がある人は山小屋バイト、おススメです。

(※この記事は都合により再掲載しました)

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